2010年9月4日土曜日

今年の研究紹介(詳細編 その4)

小型無人VTOL機の開発

研究者:はたべ


研究目的
災害発生時の救援活動支援などでの運用を想定した小型無人機を開発する.近年,小型無人機は軍事用の偵察機や農薬散布用のヘリコプタなど,さまざまな用途で実用化が進んでいる.現在,それらの実用化されている機体の形状として固定翼機型やヘリコプタ型のものがあるが,固定翼機型の機体はその大きさに合わせてある程度の滑走路が必要であり,ヘリコプタ型の機体は離陸場所を選ばないものの,水平飛行速度に限界がある.
本研究では離陸場所を選ばず,かつ現場へいち早く到着することができる機体となるようにホバリングおよびVTOLが可能な固定翼機の実現を目指す.ホバリングが可能である固定翼機を実現することにより,ヘリのように狭い範囲で離陸が可能になるうえ,固定翼機と同等の水平飛行速度を確保できるものと思われる.ホバリング時の位置および姿勢制御の方法として,ベクターノズルによる推力の方向操作を採用する.




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